夢の細胞について。
こんなに世の中を騒がせていることについて、
意見をするのは恐ろしい事ですが、
このマスコミの流れに鳥肌が立ちます。
ある、ない、にしろ、
異様なマスコミの流れに圧倒されます。
まず責任が、彼女だけにあったのか。
研究は、チームで進むもの。
まるで、迫害的な恐怖を感じずにはいられません。
この細胞の裏で、なにか大人の事情があるのでしょうか。
そう思わずにはいられない、流れです。
一つ、元研究者として言える事は、
実験には、確かに
「レシピやコツ」は存在します。
私が1000回成功しても、同じ研究室の人では
同じ精度が得られない。
私の当時の論文テーマを、
たまたま他の大学も取組んでいて、
学会発表で鉢合わせ。
その結果が、真反対だった、という
足元が震えた経験があります。
研究者の間では、当たり前ではないでしょうか。
夢の細胞に興味はありますが、
私にはわかりません。
ですが、この異様な雰囲気に、
胸を痛めずにはいられません。
研究の過程には、膨大なメモ書きから記録、
画像、データ、そして関係したたくさんの人。
もはや、一人だけではありません。
今すぐ「あるか、ないか」ではなく、
現状の画像の問題について、
正しい画像があるのかかが、1点。
そして、それとは別に、検証は時間を持てばできることです。
魔女狩りのような行為ではなく、
「みんなで、夢の細胞の可能性をさぐってみよう」
という、ワクワクした流れにならないものでしょうか。
真意はわかりませんが、
もしなかったとしても、
研究を重ねると、他の多くの発見があり、
それがまた、新しい価値へと繋がります。
研究とは、そんなものです
素人のマスコミが、たった150分の記者会見で、
長年の研究履歴について判断をつけようというのが、
無理な話しです。
私はかつて、情熱を注ぎ社員賞まで頂いた研究に
取組んでいました。
ですがその後数年後・・・、依頼していたメーカー側で不正があり、
私のレシピとは、中身が違うものが世に出回っていた、
という大事件がありました。
なんと、開発当時から、一度も正しい商品が
製造されていなかったのです・・・。
もちろん、新聞各社大騒動、テレビでも大ニュースに・・・。
そんなレベルのことも、事実です。
こんなに研究についてマスコミが動いてくれるなら、
まだまだ研究段階のものではなく、
このような不正や、農薬、放射能汚染、間違った栄養学、
食べ物公害、牛乳、サプリメントの危険・・・、
などなど、実際に今起こっている超大問題に、
情熱を注いで頂きたい。
もと研究者の独り言でした。