ゴールドコーストマラソン2012

旅ブログの最後は、マラソン当日の様子です。

●まずは総評

昨年はじめて参加し、大感激したホノルルマラソンとは、
またひと味違う、良さがありました。

フルマラソンはホノルルしか知らないので、
もしかしたらこれが当たり前なのかもしれませんが、
何というか、「シンプル」!

走る直前こそ歌が一曲あって、
わーーっと盛り上がってスタートしますが、
黙々とアップに集中する人もいれば、
直前ギリギリ頃のんびり来る人も。

走り出したらすっごく速くて、
平均タイムが4時間18分!!

レースが終わると、さらっと帰る。

私は5時間以上かかっているので、
走っている途中でも、「帰る」人の行列と
ものすごく沢山すれ違いました(笑)!!

コースは、景色の変化はあまりある方とはいえませんが、
奇麗な風景に包まれながら澄みきった青い空と海、
また走りたくなる素晴らしい大会でした。

何と言っても印象的だったのは、
ゴールドコーストマラソンでは「名前」で応援されるシーンがあること!

ゼッケンに、名前が書いてあるのです。

その名前を一生懸命に呼んで、
知らない人から「ジュンコ!」と応援される瞬間。

本当に一生懸命「ジュンコ!」と応援してくれて、
ものすごく、不思議で、そして嬉しいものでした。

ゴールの瞬間も、アナウンサーが英語と日本語で
「サクライジュンコさん、完走おめでとうございます!」と
マイクを通して出迎えてくれ、沿道のみんなが、
「ジュンコー!」と出迎えてくれました。

●私の様子

前日のゴールドコースト入りでは、観光気分でウキウキしていましたが、
朝から急に、フルマラソンが目前に迫った感じで緊張!
とりあえず、スタートポジションでピラティスストレッチ。

レース1時間前にしては、人が少ない・・・
と思っていたら、スタートポジションを間違えていた(汗)

↓にっこりスマイルでスタート直前の様子ですが、
実は5分前に到着(笑)
ギリギリすぎる!!

前を見るとすごい人!

そして、ここから長い長い42.195キロが始まりました。

最近の平均練習は、
週に1、2回、5キロ程度(汗)
フルマラソンを、なめている・・・

それでも、大会当日の体調は、
言い訳のしようがない程「絶好調」で、
やってはいけない「前半ペースアップ」気味になってしまいました。

景色もきれいで、周りのペースもホノルルとは比にならない程早い!

ぬかされながら、かなりゆっくり走っているつもりでしたが、
前半20キロまで自己ベスト状態


素敵な年配のご夫婦↓

↓すもう姿で応援!「スモウ」ではなく「アケボーノ!」と
みんな言っていました(笑)

と、写真はここまで。
30キロから脚が痛くなる予定が、前半の好調で脚が売り切れ、
22キロから、激痛!!!

しかも、人生初めて☆
あ・る・け・な・い

「疲労による痛み」というより「ヤバい感じの痛み」。

どうしよかと思ったけど、出来る事はストレッチ。
ホノルルでは常に沿道でたくさんの人がストレッチをしていましたが、
ここゴールドコーストマラソンでは、
ストレッチしている人を見かけたのはほんの数名。
みんな、どんどん前に進んで、すごいんですけど!!

残り20キロ。ここから全て歩いたら、
前半の貯金も使い切り、制限時間6時間半は確実に越えてしまう。
走れる脚を取り戻さなければ・・・。

冷静に、レース目標を振り返りました。
私のレース目標は、
・ゴールすること
・みんなが一斉に歩き出す30キロ地点からゴールまでは、走り続ける事。

この二つを達成する為に、作戦を考えました。

念入りにストレッチ。ストレッチの効果は絶大で、
徐々に歩けるようになり、ゆっくりなジョギングも、だましながらできるように。

それが、また給水所で歩行に変わると、激痛が走り、再び歩けなくなる。

こんな状態を22キロ地点から30キロ地点まで繰り返し、
ついに、「ここからゴールまでは走り続ける」という30キロ地点に
達してしまいました。

30キロの看板の前で、最後の休憩と肝に銘じて、
また念入りにストレッチ。

そして、「ここからは最後までは走ろう」と、
自分自身に言い聞かせて、心を決めて、スタート!

それからゴールまでが、本当に長くて辛かった

それでも、それと同時にまた脚が動いてくれたことが
奇跡にさえ思えるように嬉しかった。
自分の身体に感謝しながら、タイムも前回より
アップさせようと決心。

脚も心肺も限界の中、何度も歩きたくなったけど
「ここで歩いたら、もうゴールはできない」という思いで、
とにかくひたすら、同じペースで走り続けました。

途中、何もないところで転びそうになったり、
脚に力が全く入らなくなったり、
後半は気持ち悪くてどうしようもなかったりと、色々ありましたが、
「一度歩いたら、脚も動かなくなりゴールは無理だ」と言い自分に聞かせて、
とにかく走りました。

今までのランニングで一番キツイ10キロでした。

それでも、やはり名前を呼んで一生懸命応援してくれる人。

そして、ゴールで待ってる息子。
ゴールしないわけにはいきません。

数回、意味不明に半泣きになりながら、
やっとゴールが見えてきました!!

ゴール直前の息子です。彼は、首をながーーーくして、
母を見落とさないように待っていたようです。
写真を見ると、ほんとに首が伸びている気がするのは、私だけ!?(笑)

最後は、家族に応援されながらゴーール!!!!!

はぁぁぁっぁ。長かった〜!!長過ぎた〜!!
でも、嬉しい!!良かった〜♪

終わってしまえば、すっかり痛みは忘れて、全部が楽しい思い出です(笑)

とてもとてもランナーと言えるような走りではありませんが、
等身大の自分と向き合える、貴重な時間となりました。

そして、死闘の中、目標達成のために「意志」と「コントロール」の
ピラティスボディで走れたことにも満足。

いや、本当は満足する前に、あんな死闘にならないように、
もっと練習をしなければいけないのですが(大汗)

最近はロードバイクにすっかり魅了され、
フルマラソンは今大会で最後だと思っていました。

ですが、この惨敗で苦しんでいる中、
「もっと練習したら、もう少しは走れるようになるかな!?」
「ペース配分を変えたらどんな風になるかな!?」
などと、余計な好奇心(実験意欲)が湧いて来てしまいました。

さて、どうなるんでしょうか・・・。
自分自身、自分の今後の行動に注目です(笑)

●振り返って
マラソンでは、たくさんの人に応援してもらいました。
本当にありがたいです。

私のような「にわかランナー(ジョガー)」にっとのマラソン大会とは、
究極の自己満足にすぎないのかもしれません。
マラソンは、自分で選んで参加するもの。
走るのも、走らないのも、自分の自由。
死闘の走りに、たくさん励ましてもらい感激。
ただし、私なんて超健康人なので、言ってしまえばただの「練習不足」(笑)
ある意味、究極の自己満足なのかもしれません。

それなのに、みんなに応援してもらって、すごく贅沢
この、非日常が良いのかもしれません。

それに、大人になって、日常のしがらみや義務感、責任、などから解放された中で、
こんなに必死になる経験も、そう多くはない。
(走る事が仕事になっている方は、そうは行きませんが。)

帰国して、自宅掃除にフルマラソンと同じ位に5時間以上かかりましたが、
誰も応援してくれないけど、コツコツとやるしかない主婦仕事。
地味だけど、「お母さん、家が広くなったね!」という子供の笑顔に
大切な仕事の価値を感じました。

自由気ままな私なんかより、子供をたくさん育てているお友達や、
家のことをきちんとやているお母さん達を、
改めて素晴らしいと、尊敬の気持ちでいっぱいになったフルマラソンでした。

それにしても、ものすごいスピードですれ違って行った川内選手
その他たくさんの、さっそうと走るランナーの皆さん!
みんないろんな日常がある中で、走力をたもつ継続力って、素晴らしい
かっこよかった〜

2012年ゴールドコーストマラソン!
素晴らしい大会でした。
ありがとう!!

JUNKO

「ゴールドコーストマラソン2012」への1件のフィードバック

  1. 何とも言えない感動がありました。
    読んでたら夢中になって、子供のお迎え遅れそうになっちゃたっけf^_^;)

    すごくいい旅だね~(*^^*)
    そして、お疲れさまでした。
    やっぱりすごい‼

    最近読んだ本に書いてありました。

    子供は、親の背中を見ています。
    誇らしい時も
    悲しんでる時も
    情けない時も
    笑ってる時も

    全部、貴方の鏡です。

    ドキッ。としたけど…
    鏡にうつる人(子供)がいるのって幸せだな~。
    と思いました

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