諦めからのスタート

地味な身体の不調が続くと、
それは、次第に諦めになってくることが多々あるように思います。

例えば、慢性的な痛みや、
寝込む程ではない、体調不良等。

病院に行けば、薬をもらうだけ。

だからといって、その症状が改善されるわけではない。

現代人は、このような悩みを持っている人が
多いのではないでしょうか。

私もかつては、すっごい偏頭痛持ち。

小学校の頃からはじまり、いつも頭が痛くなると
「そのうちおさまるから、待つしかない」
という状況でした。

幸いに、今は偏頭痛の痛みを思い出せない程、
いつの間にか消えてなくなっています。

ピラティスは、治療ではありません。
症状があれば、まずは病院へ行くべきです。

このような場合、ピラティス指導者として出来る事は、
今の状況を把握し、よりよい方向へ向かう可能性を探し、
見極め、運動指導者としてお客様と一緒に取り組む事だと思います。

慢性的なものに悩まされているお客様は、
周囲が思っているよりも、深刻な気持ちでいる事も多いと思います。

また、ご本人も、自分自身が「深刻」に思っていることに気がつかずに、
それでも、実際は深刻な症状として心の奥に刻まれている事もあります。

当たり前のように、誰もができそうな動きでも、
ある日気がつくと、出来なくなっている事もあります。

それに気がついた時は、とてもショッックな事件です。

ですが、それは、新しい発見、本当に素晴らしい、
気づきの瞬間でもあります。

「先生、私、こんなこともできない。
もう一生、出来る気がしない」

胸に突き刺さる言葉でした。

「大丈夫です。まずは、小さな一歩から。
まずは、こうやって、ここからはじめたら良いんですよ。」

それは、本当にシンプルで、一見運動とは思えないような
小さな動き。

それでも、その方にとっては、とても大切な事。

周りの人からみたら「そんな地味な事!」と思う事かもしれませんが、
ご本人から出た言葉は、
「はじめて、何をすれば良いか、方向性が見えました。」

皆、身体はそれぞれ違います。
そして、想いや感情も違います。

その方にとっての、この小さな発見は、
明日への光、希望となる事がたくさんあるのだと思います。

最後に、
「一緒に素晴らしい発見をさせて頂いてありがとうございました。
今日はお会いできて嬉しかったです。」
とお伝えしたところ、
お客様からも同じ言葉を頂きました。

小さなことだけど、お客様と「一緒」に、
ワークに取り組めたと言う実感が生まれました。

身体の不調が続き慢性化すると、
心のどこかで「もうこのままなんだろう」という「諦め」の気持ちまでもが
慢性化してしまうことは、私もかつてたくさん経験してきました。

それでも、人間の回復力や適応力は素晴らしい!
これもまた、ものすごくたくさん経験してきました。

お客様の心と体に向き合って仕事をする。
それが、ボディーワーカーなのではないかと感じました。
まあ、私はあくまでもピラティス指導者ですが

諦めている方も、遅くはありません。

いつからでも、どんな時でも、
思った時がスタートです!

楽しく、取り組んで行きましょう♪

JUNKO

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