日常生活すらままならない、
ひどい身体状態。
日々、普通に過ごすことが、
こんなに大変なんだ。
それでも、ふわっと浮かんで来た、
「海にでも行きたいな。」
と言う感情。
妊娠、出産をきっかけに、徹底的に体調を壊していた頃。
心も完全に壊れていた。
それでも、体力をつけないと子育てができないと言う危機感と、
ふわっと浮いて来た、「海にでも行きたいな」という気持ち。
人間、こんなにどん底でも、
海だなんて、そんな暢気な事を思うんだと、
1年振りくらいに、笑った瞬間でもあった。
それが、ピラティスに出会ったきっかけでした。
どこからか浮かんで来た感情は、ささやかな目標になり、
ヨガと間違えて届いてしまったピラティスDVDを毎日こなし、
数ヶ月後には、赤ちゃんを抱えてグアムの海に立っていた♪
そして、ピラティスの旅がはじまった。
7年後、8年後の自分を楽しみに頑張ろう。
人の背骨は7年で生まれ変わる。
そんな言葉が、ピラティスのエルダーの言葉に綴られていたから。
そう思って、今出来る事を
精一杯やってきた。
環境にひがむのではなく、
ハンディと思うのではなく、
何か一つでもできることを有り難く重い、
そして、その一つ一つにパワーを込めて。
一つ一つは小さいけど
「続けること」で、力になる。
自分で自分を励ます日々。
気がついたら、その、
「7年後、8年後」になっていた。
この夏、ちょうど、ピラティスをはじめて8年。
背骨だけではない。
想像していた以上に、
人生が様変わりした。
そして、次に向けての緊張感。
私にとって、ピラティスをはじめた当初に感じていた
「7年後、8年後」は、
21世紀のロボットを夢見て描いた漫画のように、
遠い先に感じられていた。
1ヶ月前。
気がついたら、また自然にフライトの手配。
「青い海を、思う存分眺めたい」。
そんな感情がどこからか湧いて来て、
また、海に出かける事にした。
これは、偶然?必然?
どっちでもいいかな。
JUNKO