海外方ら、来年のLolita’s Legacy ピラティス導者養成コースについて、相談を頂きました。
私の英語力は、本当に×××!
でも、想いは片言の言葉に乗せて、届いて行く。イングリッシュで、深いトーク。
想いを伝え合う時、「語学力」越えるんだなと、改めて実感。
それ以上に大事なのは、「コミュニケーション能力」だとも実感。
子供の留学の際に、ママトークではじめて会う各国のママと、一人っ子の小学生を手放す不安や心配などを、国を超えて語り合った時に、似ています。
彼女は英語が堪能。
PMA認定も取得済み。
そして、韓国には大きなピラティスの会社があり、ソウル市内はどのスタジオも順調に運営されているという発展ぶり。韓国では韓国から発祥した大きなピラティス団体がいくつかあり、ピラティスは急成長を遂げています。
でも、敢えて、「資格ではなく、深めたいから。」と連絡をもらいました。
この言葉の意味は、文字通り「言葉を超えて」響いて来ました。
なぜなら、私自身が、ずっとそう思い続けて取組んで来たから。
もしかしたら、ピラティス産業が発展してきた今だからこそ。マインドやスピリットから湧き出る「深めたい」というニーズが、同時に増えているのではないでしょうか。
いや、ピラティスを本業としている方達にとっては、「もしかしたら」ではなく「当然」なのかもしれません。
おいしい食事をしたとき、思わずシェフに「これは何から作られていますか?どこ産ですか?」と聞きますし、自分の両親や先祖などのルーツを知りたいと思うのは本能的です。
もし自分を、意識的でも無意識的でも「ピラティス人」と思っているならば、そもそもピラティスそのものや哲学について知りたいと思うのは、当然のことでもあるでしょう。
私から彼女へのアドバイスは以下の通りです。
- あなたは英語が堪能であるから、米国に行く等たくさんの選択肢がある。もっとたくさん調べたり、実際に脚を運んでセッションを受けてみたりして、何をどう感じるかを楽しんでみたらどうでしょうか。
- その上で、もちろん私のコースを受講して頂くことは可能です。特にLolita’s Legacyのマニュアルはとても詳細に書かれていて、かつ英語のマニュアルで準備ができるので理解は十分にできます。
- Pilates Heritageで語られる歴史や哲学、先人達の想いにも、可能であれば触れてみたらどうでしょうか。その上で、私ができることはサポートさせて頂きます。
- たくさんの選択肢の中から、あなたにとってベストな道を心から願います!
上記は、日本国内の全ての「ピラティスを学びたい」と思っている方にも同じ気持ちです。幸い私は日本人なので、日本語でこれまでの学びや受け継いだことをお伝えすることができる、ということが1つの役割だとも思っています。
例えば海外のカンファレンスに行って、語学がNGなのはよしとしましょう。
当然、脚を運ぶだけでも素晴らしい学びがありますので。
でも、語学がNGだからと言って、全く違う情報を流してしまっている、という場面も目の当たりにしました。情報を切望している人達にとって、間違った情報なのか正しい情報なのかは、選別不能です。
しかし、目の前で言っていた間逆のことが、国内で発信されている。このようなことが、現実的に身近で起こっています。
なので、私は自分の理解力が足りない時は、大変な思いをしてでも専属の通訳をつけてきました。そして、自分一人で参加する時は、理解できたこと、理解できなかったことを整理してきました。そして、理解が足りない分、何度も脚を運んで、それを確かな情報として自分自身に刻んできました。時には米国のピラティス仲間にお願いして、再度説明やレクチャーまでしてもらってきました。
私は、ピラティスの団体の枠を超えて、「本来のピラティスメソッドを学ぶこと」に力を注いできました。そして、今もそれは変わりません。
このような活動や想いが、海外まで届いたと思うと、感無量です。そしてまた自分の経験から、彼女にとってベストな道を見つけてもらいたいとも切に願います。
そしてそれは、これからピラティスを学びたい、という方の全てに対して、同じ想いでいます。
櫻井淳子
ジョセフ・ピラティス生誕の地で開催される国際カンファレンス「International Pilates Heritage Congress(ピラティス国際遺産議会)」日本代表のアンバサダーとして、皆様へご案内させて頂きます。
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